【アーキタイプ考察】ドロシーウィッチ
さて、シャドウバース最新弾(2017年1/24現在)バハムート降臨からもうすぐ1ヵ月が経とうとしている。
様々なアーキタイプが環境に狼煙をあげる中、一際目立つ活躍をしているデッキがあった。
そう、「ドロシーウィッチ」である。
[ファンファーレ]手札をすべて消滅させ、カードを5枚引く。5回スペルブースト する。
スペルブースト コスト-1
序盤から軽快にスペルブーストを行い、スペルやフォロワー召喚によって失った手札を自身の効果によって補い、さらに次弾を装填し相手ライフを削りきるこのアーキタイプはすぐさまランクマッチを荒し回った。
バハムート降臨リリース前の情報解禁されたときから注目を集めていたカードであったが、その強さは今ランクマッチをプレイしているユーザーならば誰しも1度は味わったことがあるだろう。
そんなドロシーウィッチを構築から実際のプレイング、その対策に至るまで今日は見ていこう。
・「構築編」
サンプルレシピ
こちらは知り合いの有名masterプレイヤーが作成し、A3帯から数日でmasterへ到達することに成功させた実績のあるドロシーウィッチのレシピだ。
「エンジェルスナイプ」や「デモンストライク」などのバーンカード(※)を搭載したアグロ寄りの構築になっている。
※直接、プレイヤー本体にダメージを与えるカードのこと
「次元の魔女・ドロシー」はその強さから同じドロシーウィッチであっても様々な形に構築を寄せることが可能で、今回の型は相手のライフを素早く削りきることを第一に考えたアグロと一般的に呼ばれるタイプのもので、環境に最も多い型である。
その他にも除去しにくい「フレイムデストロイヤー」やアグロのメタになりうる「氷像の召喚」を入れたミッドレンジ寄りの型などが存在する。
今回は環境で最も活躍しているこのアグロ寄りのドロシーウィッチに焦点を当てて見ていこうと思う。
・「プレイング編」
今回は上であげたレシピを元に、プレイングを説明する。序盤のターンは「マナリアウィザード・クレイグ」や「神秘の探求者・クラーク」などで手札にあるフォロワーのコストを下げていく。
そして、コストの下がったユニットを横に一斉展開するのだ。早ければ5ターン目にでもドロシーが着地し、ゲームを決めにかかるだろう。
しかしこんなのはシャドウバースを少しプレイしていればデッキを見ただけで誰でもわかることであるし既に様々な攻略サイトで言われている事だ。本ブログではさらにもっとミクロな部分にまで焦点を当てていく。
具体的にどうするのかというと、いくらランクマッチで猛威を振るうTier1デッキ(※)と言えど不利なデッキは存在するし反対にもちろん有利なデッキも存在する。
※環境において、一番流行しているデッキ
相手のリーダーを見て、そこから出されるフォロワーから相手のデッキを推測し立ち回りを少しずつ相手のデッキによって変えることで勝率があがるのは言うまでもない。
1例をあげるとするならば、昔の環境で猛威を振るった「超越ウィッチ(※)」の話をしなければならないだろう
※現環境においても強いアーキタイプであり、アグロ以外の全てのアーキタイプに有利に出ることができるシャドウバース屈指のコンボデッキ
超越ウィッチはその性質上、相手のデッキが遅ければ遅いほど、その凶悪性を増すデッキである。昔、ウィッチといえば超越!と言われるほど相手にウィッチが出てくればその殆どが超越ウィッチだった。
故に、自分がコントロールのような遅いデッキを使っていてウィッチと当たった場合、かなり不利なマッチアップだということを覚悟の上で対戦しなければならないのだ。言うまでもないが最初のマリガンの時点で既にゲームは始まっている。
そんな超越ウィッチへの対抗プレイングとして、「カードを何もプレイしない」というのがあった(※)所謂、ドローゴーと呼ばれるプレイングである。
※正確にはフォロワーなどの盤面に残るカードをプレイしない。これにより敵の除去を腐らせ、スペルブーストのスピードを遅らせることができる
これは相手ターンで動くことが出来るmtg(※)などでは結構頻繁に見かけるプレイングである。
※magic the gathering。世界初のTCGであり、eスポーツカードゲームのトップを走っている。プロが日本にも多数存在し、専門のトーナメントセンターなどもある。
要するにこちらが動かなければ、向こうも対フォロワー用の除去が打てないためスペルブーストを発動させづらくなりコントロールが強く出れるランプ域(※)にまでゲームを発展できる確率があがるというものだ。10PPまでゲームがもつれこめれば、サタンなどの強力なフォロワーでゲームを圧倒することが可能であり、ワンチャンスが生まれてくる。
そのため現在の超越ウィッチは、このドローゴーに対抗するべく「光の道筋」などの自発的に動けるカードを搭載していることが多い。
※8.9.10などの高いPP域のこと。
要するに、ドロシーウィッチにおいても不利なマッチアップだとわかった時点でプレイングを本来とは少し変えるということは大きな意味を持つのだ。
・「ドロシーウィッチの不利なマッチアップ」
結論から言うと、まず全体除去が入っているデッキが挙げられる。「バハムート」のような重いカードは少し別だが、「テミスの審判」や「黙示録」、「破砕の禁呪」などの比較的軽い全体除去は横並びで展開するドロシーウィッチと相性が悪い。
特に「テミスの審判」はドロシーウィッチが最速~準速のスピードで出てくる5.6ターン目に見事に噛み合っており非常に相性が悪い。
「バハムート降臨」環境のビショップはその殆どがエイラセラフやセラフ特化などの回復ビートダウン、回復コントロールのため序盤のこちらの安易なダメージはケアされ、「テミスの審判」などですぐ枚数差をつけられてしまう。
・「ビショップ相手の立ち回り」
では、どうやって立ち回れば対ビショップにおいて勝率をあげることができるのだろうか。
まず、何よりも意識しなければならないのは「次元の魔女・ドロシー」の早期着地である。
ドロシーさえプレイできれば、例え2.3交換(※)を強いられたとしても即失ったアドバンテージを回復し、運が良ければ次のドロシーをスペルブースト5されている状態で手に入れることが出来る。
※1対2交換、1対3交換など主に除去においてカード1枚に対して何枚のカードを使わせたかなどの議論の時によく用いられる。
故に最初のマリガンでは、ドロシーがいない場合、「知恵の光」以外の全てをマリガンすることで、何としても早くドロシーを引いていくプレイングが求められる。
そして、序盤は「知恵の光」や「マジックミサイル」などのドロー付きスペルを多用しドロシーを引き込む。持っているならスペルブーストを手早く行っていくことが求められる。
そして6.7ターン目で手札に溜め込んでいるフォロワーを吐き出していく。間違っても、回復が多量に搭載されている今のビショップに対して序盤からフォロワーを展開してはならない。
仮に「テミスの審判」を打たれてもドロシーさえ握れていれば互角の勝負をすることが可能なはずだ。
そして、これを後攻なら7ターン目、先行なら8ターン目にはしておきたい。何故ならビショップの8ターン目にはドロシーウィッチにはどうしようも出来ない強力なカードが降臨するからである。
「変成の魔術」、「オーディン」の2枚のうちどちらかが無ければ相手に強力な勝ち筋を与えてしまう「封じられし熾天使」。
ドロシーウィッチには1度貼られるとどうしようもできないため、これが出るまでにフォロワーを展開し押し切っていく形を取っていくことになる。
仮に8ターン目に到達していたとしても、こちらに4.5体フォロワーがいれば貼ることは難しいので常に押していく状況を作っていきたい。
・「ミッドレンジ/コントロールヴァンパイア相手の立ち回り」
結論は復讐圏外からのフォロワーの一斉攻撃によるリーサル(※)ということになる。
※既に勝利している状況のこと
これが結論であり全てで、このデッキではフォロワーの一斉攻撃やバーンカードによって10点以上を叩き出すのは造作もない。
・「ドロシーウィッチの対策」
今までの記事を読んで頂ければわかったと思うが、このデッキはビショップに非常に厳しいマッチアップを強いられる。ネットに転がっているセラフビショップで、有利に対戦を進められるはずだ。
如何だっただろうか。
環境トップのドロシーウィッチの実力、是非実際に組んでその強さを実感してほしい!
ご意見、ご感想お待ちしております。
リノ速。とは?
初めまして!管理人のRRRです。トリプルレアでもトリプルアールでもアールアールアールでも好きに呼んでください(笑)
この度シャドウバースの最先端情報から攻略の記事まで幅広くまとめようと思い「リノ速。」を立ち上げました。
eスポーツ参入に向けて大体的な広告や賞金制の大会など様々な盛り上がりを見せているこのゲームですが、何よりの良さはスマートフォンさえあれば誰でも気軽にプレイできることだと思います。
カードゲームは基本、資金がかかるものです。カードそのものはもちろんのこと、スリーブやその他関連サプライなどなど挙げればキリがありません。またカードゲームによっては1枚で何万円もするような高額なカードもあります。シャドウバースは1デッキに絞るのであればそれほど課金をしなくても頑張れますし、フレンドとの2pick対戦などは完全無料で楽しむことができます。
のちのち課金するにしても、まずこの敷居の低さがこのゲームの人気の一つだと考えています。
「リノ速。」ではそんなシャドウバースをさらに楽しくするための情報やテクニックをユーザーに発信できたらいいなと考えています。(記事のリクエストなど随時募集しております、気軽にTwitter、ブログのコメントでお知らせください。)
それでは、みんなでこのコンテンツを盛り上げていきましょう!