【アーキタイプ考察】超越ウィッチ
7ターン目以降は、もう死が自分の隣に来ているのを覚悟しなければならない。
今回はスタンダード期からあるシャドウバース屈指のコンボデッキ、「超越ウィッチ」について考察していこう。私事ではあるが管理人である私、RRRがシャドバで初めて作ったデッキもこの「超越ウィッチ」だった。
18コストと普通ではまず唱えることすらできない超高コストスペルである「次元の超越」を多数の低コストドロースペルや除去スペルによるスペルブーストでコストを下げ、高パワー&タフネスを持つ「フレイムデストロイヤー」をフィニッシャーとし、追加ターンでの事実上ワンターンキルを目指すデッキである。
追加ターンを得るカードは基本どのカードゲームにおいても非常に強力であり、ゲームそのものを壊すような強さのものが多数存在する。
MTG(※)における「Time Walk」、DM(※)における「無双竜機ボルバルザーク」などのこれらのカードは後々に下位互換が刷られてもなお、その下位互換ですら規制の対象になることが多い。
(※)マジック・ザ・ギャザリング。世界初のTCGでありプロプレイヤーなども多数存在する歴史あるカードゲーム。
(※)デュエルマスターズ。MTGからの派生商品であり、数あるTCGの中でも長期的に人気を保っているゲームの一つ。
これは追加ターンを得ることにより単純に追加ドローやコストの使い回し、シャドバでいうフォロワーが全て疾走になるなどのカード1枚から圧倒的なアドバンテージを手に入れることが可能であることが関係している。
さて、少し話を戻そう。そんな強力カードである「次元の超越」を切り札とした「超越ウィッチ」であるが、今環境においてもその強さによりTier1の位置に陣取っているイメージである。
そんな「超越ウィッチ」の構築からプレイング、対策に至るまでわかりやすく触れていこう。
・「構築編」
スタンダードな形はこんなものだろう。
人によっては「変成の魔術」や「ルーンの貫き」などが入ってる場合もある。
ドロシーを混ぜたハイブリッドタイプなども存在するが、それはまた別のアーキタイプ考察にて記事を書くとしよう。
基本的に3積み前提のカードが多く、デッキの大枠はほとんど決まっているため自由枠は3枚ほどだ。
・「プレイング編」
まずはマリガンだが、何としても「次元の超越」と「フレイムデストロイヤー」を出来るだけ早いうちから持っておきたいので、「知恵の光」以外はマリガンする。初手の超越を握り込むことが出来ればかなり早い段階で対戦相手に引導を渡すことが可能だ。
序盤はドロー付きスペルを連打していく。
手札が増えれば増えるほど、1回のスペルでスペルブーストされるカードが多くなるので最新はとにかく手札を整える。
中盤からは除去や「魔力の蓄積」を「次元の超越」に打つなどしてライフを守りながら超越のコストを下げていく。初手に超越が握り込めていれば7.8ターン目にはリーサルの射程圏内なことが多い。
終盤まで生き残ることが出来れば、勝ちはもう目の前だろう。
・「対策編」
とりあえず早いデッキを使おう。
超越ウィッチはその性質上、アグロに滅法弱い。
また、横並びも1対1交換を基本とする超越ウィッチにはジリ貧を引き起こす原因となる。
超越ウィッチが環境に蔓延ってきたら、アグロタイプのデッキを使おう。
また、疾走も強力である。
エルフの「リノセウス」やドラゴンの各種疾走フォロワーなどは、基本ダメージを防ぐことが出来ないためライフを守りきることが出来ない。
ミッドレンジタイプのデッキを使用している場合は、なるべく早くフォロワーを展開しリーサルを目指そう。早い手が無理そうな場合はドローゴー(※) を重ねて、後半の勝ち筋に期待したい。
(※)何もせずターンエンドすること。これにより超越ウィッチの除去を腐らせスペルブーストを遅らせることができる。
コントロールタイプのデッキは残念ながらほとんど勝つのは難しいだろう。
「秘術ウィッチ」や「陽光ビショップ」、「エイラセラフビショップ」などはその筆頭だ。
超越ウィッチが環境にどれぐらいいるのかを常に把握しながらコントロールデッキを使わなければ、BPを溶かすことにしかならないだろう。
如何だっだろうか。今回は少し簡略な記事になってしまったが、それだけ超越ウィッチは構築やパターンが突き詰められており結構初心者でも意外と扱いやすい。
相手のフォロワーを手の上で転がしながら、何も言わせずコンボを発動する気持ちよさは他のデッキではなかなか味わえないため、是非1度試してほしい!